このページは、ファンファンの日常のアルバム、オリジナルグッズなどを紹介いたします。

そしてお別れ

ファンファン・ラ・チューリップ(12歳)は、1月25日に旅立ちました。
家族にとっては、あまりにも突然の出来事でした。

1月14日
水を大量に飲むようになり、食欲も減退。散歩も嫌々で、なかなか前に進まず。最後の車椅子姿。


1月15日
血液検査の結果は、肝臓の数値が極度に悪く、筋肉を破壊する細胞が増大していました。
前脚にも神経異常が広がっていました。
エコーを含めた検査の結果、獣医の診断は、脊髄に腫瘍、及び肝臓癌の疑いが濃厚だということでした。
すべての治療をいっぺんにというのは無理な状態だったので、まずは、肝臓の数値を下げ、炎症を抑えることに専念することになりました。

数値は楽観できないものの、食欲があること、排泄が自力でできることで、今すぐどうということはないだろうと獣医も考えていました。


1月16日
食欲が戻らず、低体温から断続的にけいれんをおこしていました。とんかく、部屋を暖めて静かに寝かせていました。

1月17日
薬の効果が出て、少し元気が戻り体温もあがったものの、非常に気温が下がって、風が冷たい外気に合わせるかのように、また体温が下がってきました。自分の部屋のトイレまで行くことが困難になってきたので、ベットの近くにトイレを設置。


1月18日
口当たりのよいものにだけ食欲を示すといった状態ですが、水分を取ること、排泄は自力で問題なくできます。

1月19日
便が出にくくなっていて、苦しい様子だったので、病院で、便を取り出してもらいました。だいぶ楽になったようで、夜は食欲も戻り、いつものフードを平らげてくれました。


1月20日
食欲があまりないものの、大好きなチーズパウダーをかけると、普通にフードをたいらげ、まず一安心。このまま暖かくなれば、持ちこたえられると、希望が持てました。


1月21日
ガスがたまって、お腹がパンパンになっていました。水を飲む量は通常に戻り、いい方向かと…


1月22日
朝からまったく食欲がなく、薬を飲むために、大好きなリンゴ、ささみシチュー、白桃を一口ずつ食べるのがやっと。呼吸も時々苦しそうです。


1月23日
横浜に初雪。薬を嫌がり、いっさい受け付けません。とりあえず、少し食欲が湧いたプレーンヨーグルトを食べさせました。この状態では、体にいいとかわるいとかではなく、とにかく食べたいものを食べたいだけあげるように病院でアドバイスされました。


1月24日
水分以外受け付けようとはしないので、病院で流動食を用意してもらいました。薬は粉状にして溶かし、流し込みましたが、30ccでそれ以上は飲み込むことができませんでした。頭を長い間あげていることが難しくなっていて、シートを枕に。
夜、時々目が覚めてファンファンの様子を見るのが習慣になりつつありました。ふと目をファンファンに向けると、頭を上げてじっとこちらを見つめていました。「痛い?トイレ?」言葉をかけてみましたが、ただただ見つめるばかり。虹の橋で間違えないように、まぶたにしっかり飼い主の姿を焼き付けていたのでしょうか。

1月25日
朝は、すでに瞳孔が半分開いていて、なんとなく認識はしているものの、意識がもうろうとした状態でした。私が会社に出かける時にファンファンなりの最後の挨拶だったのでしょうか、顔を上げて舌を出して、手を嘗めてくれました。手を嘗めるのは、撫でてくれというファンファンの合図なのですが、出かける時にやったのは初めてでした。その時に、お別れを予感し、おもいっきり抱きしめたのが、最後となってしまいました。

午後5時30分
早めに帰宅する予定でしたが、仕事の都合でどうしても少し遅くなると電話を入れました。意識があるか確認したところ、手をふると反応するので、大丈夫。でも、なるべく早く帰ってきてと、心細そうに話す母。

午後6時50分
大小の排泄をして、母が始末をするのを見届け、大きな一呼吸をしてこと切れたそうです。
「ファンファンが今・・・」という電話を母からもらいました。タクシーを飛ばし、20分後に帰宅したとき、まだファンファンは暖かく、本当に眠っているようでした。
間に合わなかった。


その夜は、久しぶりにファンファンに添い寝しました。ここのところ、張ったお腹に触れられるのが嫌なのか、同じ部屋にいるものの、一緒に寝ることはしませんでした。ガスが抜けて、臭ったので、暖房を止めました。とても冷え込む夜でしたが、ファンファンはとても暖かかった。

その後知りましたが、犬は亡くなる前に、痛みを我慢するためでしょうか、強く歯を食いしばるそうです。ファンファンも物を食べることができなくなったのは、歯を食いしばっていたためかもしれません。流動食を流し込むために口を開けようとしましたが、ものすごい力が入っていました。それが合図だそうです。その時は、じっとただ抱いてあげるしかできませんが、犬は一番それがうれしいのだそうです。早く知っていればよかった。

1月26日
いろいろなスケジュールを考えるといつまでも手元にファンファンを残しておくことができずに、 翌日に荼毘に付しました。 私の中では、いつまでもきれいなままのファンファン。 お骨上げの時も、歯と骨があまりにもしっかりしていて、とてもよくケアしいていたと褒められました。


ファンファンは今、多くの皆さんの暖かい心と、大好きな果物、たくさんのチューリップに囲まれています。

ファンファンは我が家で幸せに暮らしてくれたのでしょうか。

犬と生活する楽しさを教えてくれてありがとう。

コーギーの明るさを味合わせてくれてありがとう。

我が家に来てくれてありがとう。

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