友人に教えてもらって、知ったコーギー育成漫画です。週間「SPA!」に連載。社会に仕事・人間関係に疲れて壊れた“猫十字社”が、はじめて飼う犬とともに、成長していく様子がとてもよく描かれています。憧れのトライカラーのコーギー“りる”ちゃんがとってもかわいいのです。
しかし、コーギーが身近にいるモノは皆納得の、小悪魔的な性格に“猫十字社”が振り回される様子は、他人事ではありません。それでも、“りる”ちゃんは、ファンファンとは違い、とてもよい子に育っていくのですが、さすが“漫画家”。中途半端な形で終わってしまっています。（一応完結となっていますが、読み手としてはちと納得できない…）続きがあるような、ないような。コーギーを飼うことが短期間では終わらないように、漫画にも終わりを決められないのかも。
コーギー犬（人）口が増えるのと同じくして、こういった創作物のテーマにのぼる事も多くなったコーギーですが、ちょっと仕入れた知識で、断尾に反対をテーマにする漫画や、かわいさだけを強調するような無責任な漫画が多い中、しっかり犬を育てることの難しさ、大変さを真摯に伝えようとする“猫十字社”の姿勢を、高く評価します。
“これを知らないとい犬（けん）ずら”は必読です。
りるちゃんの近況がみつかるかも…漫画家「猫十字社」の公式ホームページ
